ちょろぎたん。その祖先と深遠
2006年 12月 08日
ちょろぎたんは縁起物として珍重されています。
おせちにも使われています。
なぜ、このモスラの子供みたいなやつが珍重されているのか。
たぶんそれは出生にあります。
いわゆる野にある野菜と異なり、山菜と呼ばれるものがあります。
わらびとかぜんまいとかのカテゴリーのもの。
これらは生のままでは食べられないものが多いです。灰汁が強く、時間を掛けて調理しなければならない植物です。
昔の人はなぜこんな手の掛かるものを食べ始めたのか。
へんなものを食べたい人がいたわけではないです。
そう、他に食べるものがなかったんですね。
山菜もそうですが、ちょろぎもまた飢饉の時の食べ物だったわけです。
飢饉で畑に食べ物がない時に食べた食材というわけです。
(ちょろぎは肥えた土地ではない場所で元来植生します)
ある意味飢饉のときに神様が与えてくれる食べ物なのです。
食べるものがない時代の事を忘れないようにと、昔の人が考えたのかも
しれませんね。
日本は今飽食の時代と言われています。
世界には飢餓の場所が多くあります。
日本の食料自給率を考えれば、現在の日本は本当に飽食の国なのかといえば
本当はどうなのかなあと考えてしまいます。
ちょろぎたんは、昔ながらの漬け込み方法で長期間漬け込んでいます。
だから、昔っぽい漬物になっています。
最近のはやりの漬物ではありません。
by airstone
| 2006-12-08 17:05
| ちょろぎたん